北海道知床半島沖で、観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故で、
政府が観光船の引き揚げを民間企業に要請したことが分かりました。
契約したのは「日本サルヴェージ」という海難救助などを行う企業です。
なんとも飽和潜水という技術を使い捜索を行うのだとか。
そこで今回は、日本サルヴェージの飽和潜水の仕組み、潜水士の年収について詳しくまとめていきます!
日本サルヴェージの飽和潜水とはどんな技術?
【観光船事故 国主導で引き揚げ方針】https://t.co/eqUez1Ztl7
北海道・知床半島沖で乗客乗員26人を乗せた観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故で、斉藤国交相は2日、国が主導して観光船を引き揚げる方針を明らかにした。行方不明者の捜索や事故原因の究明のため、国の関与が必要と判断した。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) May 2, 2022
日本サルヴェージの飽和潜水とはどんな技術なのでしょうか。
飽和潜水とは、特殊な設備を使う事で深海の水圧に体を慣らし、
通常では潜ることのできない深海への潜水を可能にする技術です。
現在知床観光船の捜索は海上保安庁の潜水士が行っていますが、潜れる限界は60メートルほどです。
知床観光船が発見されたのは水深115メートル。
潜水士がこの深さまで潜ることは難しく、水中カメラで船内を確認するも、捜索は難航しています。
そこで政府が契約を結んだのが飽和潜水の技術を持つ日本サルヴェージです。
この技術を使うことで、100メートル以上の深度でも安全に長時間の活動を行うことが可能に。
最大では700メートル以上を潜ることも可能とされています。
日本サルヴェージの飽和潜水の仕組みは?
日本サルヴェージの飽和潜水の仕組みについて調べてみました。
まず、深海に潜るときに障害となるのが「減圧症(潜水病)」です。
人間の体の中には色々な気体が溶け込んでおり、
潜水をすることで、気圧よりも高い水圧が人体にかかります。
すると、窒素などの気体が地上にいるときよりも多く人体に溶け込みます。
通常は水面は浮上するにつれて気体は排出されるのですが、
深海から海面まで急に浮上した場合血管内に気体が現れ、血管を破いてしまいます。
これがいわゆる潜水病です。
これを防ぐのに有効なのが飽和潜水で、
あらかじめ地上で加圧を行って体に飽和状態まで期待を取り込ませることで潜水病を防ぎます。
以上が飽和潜水の仕組みです。
この飽和潜水の技術は極めてレベルが高く、
現在日本の民間企業で飽和潜水を行っているのは日本サルヴェージとアジア海洋株式会社だけです。
いかに難しい技術なのかが分かりますね。
日本サルヴェージの潜水士の年収は?
最後に日本サルヴェージの潜水士の年収について調べてみました。
一般的な潜水士の年収は600万円~700万円程と言われています。
専門性が高まると年収1000万円を超える場合もあるそう。
飽和潜水の技術は深海での捜索以外にも、油田開発などでも使われています。
規模が大きい石油業界で働く潜水士の年収は、2000−3000万円を超えることもあるのだとか。
専門性が高いことや、危険が業務内容であることから、年収も高めになっていますね。
【まとめ】日本サルヴェージの飽和潜水とはどんな仕組み?潜水士の年収も調査!
今回は、日本サルヴェージの飽和潜水の仕組み、潜水士の年収について詳しくまとめてきました。
- 飽和潜水とは深海の水圧に体を慣らし、 通常では潜ることのできない深海への潜水を可能にする技術
- 民間企業で飽和潜水を行っているのは日本サルヴェージとアジア海洋株式会社のみ
- 一般的な潜水士の年収は600−700万円、専門性が高いと1000万円を超えることもある
ということが分かりましたね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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